【第5回】遺伝子酸化損傷検査
掲載日:2016.12.20
自分の体の中の酸化ストレス量を知る
現在、抗酸化成分の定量法として活性酸素消去活性を測定する方法が数多く開発されています。ORAC、FRAP、CUPRAC、DPPH、TRAP、TEACなどの方法です。これらの方法は活性酸素消去活性を見る点では共通していますが、評価する活性酸素が異なるため、野菜などを測定したとき同じ結果がでません。例えばORAC法はポリフェノールが高く、ビタミンC、E、グルタチオンには低い活性が出てしまいます。ですからORAC法はポリフェノール類の中の評価にとどめるべきでしょう。ヒトに対する抗酸化評価として何が適切なのかもまだ分からないところです。
初回にお話ししたニュートリジェネティクス的には、私たち自身の体内にある活性酸素の量を推測することから栄養を考えるという方法が考えられ、実際体内にある活性酸素の量を推測する検査(遺伝子酸化損傷検査)があります。
遺伝子の本体のDNA中の4つの塩基のうちの1つ、グアニン塩基はヒドロキシラジカルにもっとも酸化されやすく、酸化されると、8-ヒドロキシーデオキシグアノシン(8-OHdG)が生成されます。遺伝子DNAが修復される過程で8-OHdGは、細胞外に排出され、 さらに血液を経てほとんど体内で変化せずに尿中に排泄されます。そのため活性酸素による生体損傷を鋭敏に反映する優れた指標とされています。

遺伝子酸化損傷検査は、この尿の中の8-OHdG値を測ることで、体の中の酸化ストレスの量(過剰な活性酸素の量)がどれくらいなのかを推測するものです。もしこの検査をしてあなたの8-OHdG量の数値が高いようでしたら積極的に前回お話しした活性酸素が生成される原因をヒントにそのストレスの改善を行うことをお勧めします。

